山と帽子について

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山と帽子は、子どもの絵本とおもちゃのお店。

佐世保の子どもたちの心と身体がただただ健やかに育って欲しいと願っています。
佐世保で子育てをする人たちにとっても、
選ぶのが楽しくなるような品を紹介したいと思っています。
大人が楽しめるなら、きっと、子どもも喜んでくれるはず。
逆に、大人が楽しめないのなら、子どもだって楽しめない。
決して子どもだましではない、本物を――。

<おもちゃについて>
実は、新米母さんのころ…
我が子とどう遊んだらいいのか分かりませんでした。

だから、よいおもちゃを選ぶことに夢中になっていたのかもしれません。

遊びを限定しないもの。
子どもが自分で幾通りにも遊びを作り出せるので可能性は無限大。
そんなおもちゃが理想です。
積み木はその最たる例でしょう。
単に積んだり崩したりもできれば、何かに見立てて遊ぶこともできる。
使い方は子ども次第で自由自在に広がります。

大人の鑑賞にも耐えうるほどの魅力あるもの。
アートな形、色の美しさ、音のすばらしさ、手触りの良さ、木の温もり。
使っていても、そばに置いているだけでも心地がよいおもちゃ。
値段は少々高いものもありますが、
長ーい目で見たら、自分の孫の代までも使えるほどの本物。
価格だけで一概に決められませんが、
1000円のものが10個あるより、1万円のものが一つあれば十分。
なんていう場合もあると思います。
安くて壊れやすい、子どもにこびたような品よりも、
ずっとずっと価値があるものを選びたいですね。

月齢、年齢はおもちゃを選ぶひとつの目安?
確かに参考にはなるけれど…
一番近くで見ている大人が子どもの成長に合わせて与える時期を考えてあげたいですね。
3歳以上だからもう楽しめるはず!と思っても全く興味を示さなかったりしたら、
まだ与えるのが早いんだと、しばらくしまっておく。
そして「そろそろかな」と感じたら、もう一度出してあげる。
すると、今度はすごくよく遊ぶようになっていた。
なんてことは我が家にもありました。
一度興味を示さなかったくらいで、諦めないで、
様子を見ながら出したり、ひっこめたり。
色々と試してみてちょうどいい時期を探してみてください。

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出産やお誕生日などの贈り物としておもちゃをお探しの方も多いです。
子育てしていないからよく分からない!昔のこと過ぎて忘れた!
でも相手には喜んでほしい。楽しんでほしい。
そんな時はどうぞ遠慮なくお尋ねください。
プレゼントして喜んでもらえるおもちゃ、一緒に探します。

よいおもちゃがやってきたのになかなか遊んでくれないなあ~という時は、
周囲の大人もまずは一緒になって遊びましょう。
子ども一人ではできなくても、大人とすればできる!楽しい!
楽しい!が続いていけば、いつしか、子どもだけでも夢中になって遊ぶ日がやってきます。
美しいもの、おもしろいものに触れて、囲まれて、心豊かに育って欲しいと思います。

<絵本について>
よく言われることは…
何十年と読み継がれている名作、何十刷と重版されているものは間違いない。
読むたびに発見のある本。何度読んでも飽きません。
美しい絵、美しいことば、美しい日本語の絵本。
そして親の声で読んで聞かせてあげる時間を大切に。
途中や読後に子どもにアレコレ質問、解説するのもやめておきたいですね。

娘と通い始めた子育て支援センターの図書の棚で、
ブルーナの「ちいさなうさこちゃん」に出会いました。
シリーズ第一作のタイトルは明朝体。
うさこちゃんのお耳はとんがっていました。
それが、絵本にどっぷりはまった最初の一冊。
シリーズ好きなので、うさこちゃんシリーズを全部読んでみたくなりました。
有無を言わさず、うさこちゃんシリーズ育ちの我が娘(息子は娘より関心薄め…性別の違い⁉)。
我が家では「ミッフィー」でなく「うさこちゃん」なんです。

絵本を読み聞かせるようになったのは、そんなきっかけ。
いろんな本を読んであげるうちに、親の方がすっかり絵本を楽しんでいました。
子どもが生まれてから大人の本ってほとんど読んでいないけど、
絵本だったら毎日毎日子どもと読んできました。

気に入ったら何度でも同じ本を読みます。
「イエペはぼうしがだいすき」がお気に入りだった娘。
「がたん ごとん がたん ごとん」からすっかり電車好きになった息子。
絵本を読まないと眠れない、眠らない、彼らです。
「読んでもらう」こと自体が心の安らぎになっているように感じます。

「にぐるま ひいて」、「ねずみとくじら」。
海外ものですが、大好きです。翻訳もとてもいいのでしょうね。
「ももたろう」や「いっすんぼうし」など何種類も出版されている日本の昔話にも、
傑作と呼べるものがあります。
それから、「のはらうた」などの面白い詩、美しい詩。
さらには「おはなしのろうそく」シリーズの素話が想像をかき立てます。

本当におもしろい絵本、お話だと、子供はじっと聞き入ってしまうので、
その世界に浸っているのがよく伝わってきます。
ちょっと残酷に思える話が、子どもには痛快に捉えられることも。
「うまかたやまんば」とか「かしこいモリー」がまさしくそうでした。

読み聞かせていて大人が泣いてしまう本もあります。
「ねずみとくじら」、「ロバのシルベスターとまほうの小石」「かたあしだちょうのエルフ」、
「ないたあかおに」、「わすれられないおくりもの」、「ふき」…
「おかあさん、なんで泣いたの」と聞かれる時もありますが、
時期を変えてまた読めば、いつかきっと、心の琴線に触れていくと信じています。
子どもの時泣いた覚えはないのに、
今、自分の子どもと一緒に読んでいると、涙があふれてくる本があります。
昔、泣いた記憶はなくても、読んだ覚えはあるから、子ども心にも響いていたのでしょう。
とにかく、子ども時代に心を震わせるほどの良書に巡り合えるとよいですね。

親の価値観を飛び越えて子どもなりに楽しんでいるときもありますよね。
子どもたちとともにこれからもいろんな絵本を読み続け、
「これはいいなあ」と感じたものをお店で紹介していきたいと思っています。
とはいえ、一人の人間が出合える本なんて、世に出ている山のような本のうちの一握り。
ぜひ、お客さまからも、あらゆるよい本を教えてください。
絵本のお話、大歓迎です♪